六節 双肩の意志4

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「大人しく、指示に従えば命だけは……助けてやったのにな」 此処にいる王が偽物ならば、かつて 「の王、セシルの最も敬愛するその人物の行方は何処に? そして面前の者は最も高い可能性で、セシルが予測した可能性を述べた。 「最も、そんな事なら、彼は望んで死を選んだだろう……お前ならそう言うだろう!」 その通りであった。 「だがな、寂しがらなくてもいいぞ……そう、すぐに一緒にしてやるからな!」 「そんな事!」 させてなるものか! 一心でセシルは先手を打つかのように切りかかろうとする。 だが、敵も咄嗟に身を翻す。 「おっと、俺はスカルミリョーネのように無様な事はせんぞお。何しろあいつは四天王になれたのが不思議なくらい よわっちい奴だったからなあ!」 「ならば貴様も!」 「いかにも! ゴルベーザ様が四天王! 水のカイナッツオォ!!!!」 言うが、直ぐに壁際まで跳躍。そのまま手を壁につく。 「セシル!」 部屋の入り口の扉からテラ達がやってくる。 「話は此方にも聞こえていたぞ……」 テラには何処か遠慮がちに言う。セシルの心情を察してであろうか。 「今はあいつを倒さねばならない!」 「あれは……」 ヤンが王であったものを見て、驚きがちの反応を示す。 王は玉座後ろの壁に手をつき、その体を壁へと浸透させていた。 「気を付けろ……奴も四天王の一人だ……」

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