五節 忠誠と野心35


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「こうしてはおれん! 一刻も速くセシルに追いつかねばなら……ん――」
そこまで言って、辺りを見回す。
「そう言えば、あの二人を見てはおらぬか?」
あの二人というのは勿論、パロムとポロムの事であろう。
言われてからヤンも気づいた。てっきり付いてきてるものかと思ったのだが。
「此処に来る前には見たような気がしたのですが……」
「では、お前はあの爺と一緒に先にセシルの元へ急いでくれ。私は……」
子供達を探さねば。そう言おうとした時――
「待て、それなら私が探そう」
シドが口を挟む。
「しかし……」
「なあに! どうせ他にもやることがあったのだ! お前さん達は早く、あいつを助けに行ってやれ」
威勢良い言葉には初対面である二人の信頼を勝ち取るには充分過ぎたのか。
「よし……なら頼んだぞ!」
あっさりとその場を任せると二人は急いで駆け出した。
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