変わる世界 交錯する言葉14


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――あのカインという男はある一人の女性の為に此処にいる――

当然ながら、カインはゴルベーザによる術をかけられている。それが原因でゴルベーザに従っている。
これは間違いない。
だが、あの男が操られた理由。何か心の奥に付け込まれる要因があっての事であろう。
力への欲求。妬み。劣等感の排除。優越感の保持。それはどれも、誰もが誰かに対し多かれ少なかれもっており
その一部、若しくは全てが肥大化すればするほど、ゴルベーザには見透かされ、付け込まれる。
そこまで肥大化するには何か大きな理由が特定の誰か、又は自分に存在しているのであろう。
そしてカインには――カインが此処にやってきた際、一人の女性を連れたって、正確にはゴルベーザが
捕虜として一緒に連れてきた女性がいたのだ。詳しい事がバルバリシアもよく知らない。その女性は
今、塔内部でも厳重な警備網が敷かれているブロックに幽閉されており、バルバリシアと言っても
簡単に近づかせてはもらえないのだ。
何故、たった一人人間の女性如きをあそこまで丁重に扱うのだ? 当然だが理由があるのだろう。
ある時バルバリシアはカインが塔内部で与えられた部屋で何か声を上げているのを聞いた事がある。
<ッセ……ッセシルは俺の獲物だ! 誰も邪魔はさせないっ……それでローザを俺の元にぃ………>
セシル、ローザ。それが彼――カインの知っている人物であり、それが今彼が此処にいる理由――例え
誰かの手のうちで踊らされようが関係無く、己の目的を果たすために……

その言葉を聞いてからの事、彼女の思考をカインの事がよぎる事が多くなったのだ。
奴は何故そこまでして彼女に拘る? 一体三人の間に何があったのか? その理由は、それぞれの理由<わけ>
はどうなっているのか、深く考えるたびに、彼女の脳裏をカインの事が占めていくのであった。
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