穿つ流星1


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「ようやく来たか……」
待っていたとばかりにゴルベーザは声をかける。
「どうやら一人だけのようだが……」
「一人で十分だ」
実はテラにとってその姿を実際に目にするのはこれが初めてであったりする。
しかし奴が自分の追い求めている人物であることは全く疑うこともなくわかった。
「強がるな……クリスタルは持ってきたのか?」
あくまで約束だとばかりにゴルベーザは言った。
「この通りだ」
見るとテラの衰弱した腕の中には濁る事なく輝き続けるクリスタルの光があった。
「どうやらきちんと条件は満たしたようだな……」
「約束だ」
ローザを返すのだ。そこまで言おうとしたが息が続かない。早く目的を果たさねば。
「ふ……」
そこまで言ってゴルベーザは不適な笑みを浮かべた。
「何がおかしい!」
「お前にとってはローザはかえしてもらわなくてもよいのではないか?」
「何だと!」
「ローザはお前にとって大切な存在では無い。セシルにとっては大切な存在ではあるがな……」
真理であった。
確かに自分はこ奴を倒す為、復讐の為だけにここに来たといっても過言ではない。
「そうお前はローザなんて関係ない、ただ私を倒したい一心だけしかない……
他人の大切な人などどうでもいいのではないか?」
テラは何も言い返せなかった。最も浮かぶ言葉があったとしても、今の元気では何も言えないであろう。
それに復讐心が何よりも大きい。もはや目の前の相手に冷静に話しをする気持ちすらおこらない。
「アンナといったかな……お前はその娘が一番大切だった。何よりもな……だから娘の命を奪った私を――」
「黙れ!」
見透かされている、自分の気持ちを。恐怖は無かった。それより先に怒りがました。
「お前はそうやって……人を気持ちを断定して、上から見て……好き勝手に弱みに付け込む――
どこまでも汚い奴だ! ぐっ!!」
長い台詞をいうと口が苦しくなった。少しばかり血がこぼれた。
「くっ!」
唾と一緒に血を吐き出し更に続ける。
「もはや許さん! 思い知るがいい! アンナの痛み――」
「そんな老いぼれた身に何ができる?」
感情的なテラに対し、ゴルベーザはどこまでも冷静であった。
「うるさい!」
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