地底世界5


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その地底の城に辿り着くのには一苦労であった。
何故ならセシル達は思っていた以上に地底の民とゴルベーザの戦いは広がっていた。既にこの世界のあちこちで規模の違いは
あれど戦いが始まっていたのだ。
エンタープライズが着陸するにはそんな戦いの渦中を突っ切るような無茶な行動を取らなければならなかった。
当然ながら流れ弾や誤射、敵と錯乱しての地底人の攻撃。その上ゴルベーザ達の方は此方の飛空挺がセシル達だと分かった
のか地底人よりも優先して攻撃してくる有様であった。
そこまで長距離で無かったのが救いではあったものの、城の近くに辿り着いて着陸する頃にはエンタープライズ自体は完全にガタが
きてしまっていた。
「これは再び飛び立つには修理が必要かもしれん……」
痛んだ装甲を見てシドが険しい顔をした。
「お前さんには辛い思いをさせたな」
そう言ってゆっくりと焦げた船首部分を撫でた。技師にとってはその成果物は自分が生み出したようなものなのだ。
シドの行動はまるで愛娘を気遣うような素振りだ。
「さてここからが問題だ」
しんみりとしたシドを尻目にカインが城の方向へと向き直る。
「歓迎されるとは限らん……」
地底人にとっては目的は違えどセシル達も空からの来訪者。つまりはゴルベーザ達と変わりはしないのかもしれない。
此方に戦う気がないという意思を伝えて戦闘を回避しても、手放しに歓迎するつもりはないのかもしれない。
「あれ見て!」
どちらにせよ城の方へ行ってみるべきだ。そう判断して歩き始めた時の事であった。
ローザの指さす方向――つまりは城の方向から幾多の人影がセシル達の元へと近付いてくる。
思わず身構えるような態度で人影の接近を待っていると、程無くしてその影は姿を現した。

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