地底世界6


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「!」
現れた人影は一人ではなく複数であった。そしてその集団の姿形はセシル達を驚かせる事になった。
どの者達も小柄で浅黒いを通り越した真っ黒な肌をしていた。集団の中には男と思われるものと女と思われるものの両者
がいたが、すぐには判別はつかなかった。そして男と判別されるであろう者達の頭には二本の角が生えた兜をかぶっていた。
これがこの大地に住む者達――地底人達だというのか。
「地上から来たのですね歓迎します」
驚きと戸惑いで困惑しているセシル達に向こう側から話しかけてくる。彼らの口から出たのは意外にも友好的な言葉であった。
「何故俺達を知っている?」
カインが警戒したかのような声を上げる。未知との遭遇ともいえるこの状況に対して、そう簡単に警戒心は解けないのだろう。
セシルも未だに信じてよいものか半信半疑であった。
「そう怖い顔をなさらないでください、カインさん――」
地底人の人々から次に紡がれた言葉は更なる驚きをもたらした。
「既にあなた達の話は聞いています。ローザさん、シドさん、それにセシルさん――」
どうやらこちらの情報を把握しているようだ。
「ご心配なく、我々は地上の人々と対立するつもりはありません。むしろ友好な話し合いが望みだったのですが……」
そう言って空――この世界でそう言っていいのか分からないがを見上げた。
飛空挺と鉄の箱の戦いは未だにやむ気配がない。
「あれはお前さん達が作った武器なのか?」
シドが尋ねる。あれとは鉄の箱の事であろう。
「はい、戦車という武器でありまして――本来はこの大地間の移動を楽にする為に作られた乗り物だったはずなのに、
あのような使い方をしてしまうなど不本意なのです……」
「……そうか」
技師として大空へと大志を抱き飛空挺を作ったシドとしては複雑な色々思うところがあるのだろう。
飛空挺も結局は兵器としての道を歩んだ。地を這う戦車に大空を舞う飛空挺。その起源は同じようなものなのであった。
「とにかく急いでください! ジオット王があなた方を待っております」
その慌てぶりを見ると、事態は一刻を争うのであろうか。反対する余地もないと判断したセシル達は地底人達の案内へと従った。

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