罪の在処2


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「おおっ……!」
急に一つの台詞が割って入った。振り返るとジオット王が入口の方に立ち尽くしていた。
「これは……私が会議室の方へと言ってる際に。なんと……!」
ジオット王の様子を見る限り、何が起こったのかすら分からない程混乱している訳でもないし、状況を呑みこめていない訳でもない。
「王、無事でしたか……良かっ――ぐっ」
「まだ喋らないで」
ローザが優しくなだめる。
「この先には?」
カインが尋ねる。既に回答を知っているのであろうが。
「ああ……クリスタルだよ」
誰も驚かなかった。
「王の間であれば警備万全。私の目の黒い内は絶対に大丈夫だと思っていた。其処にクリスタルがあるというのも、私を含めて数人しか
知らない事となっていた。こんな事ならば君たちにも話しておくべきだったよ……協力を頼んでおきながら隠しごとなど」
「王は悪くありません」
懺悔と後悔の念を吐き出す王をヤンがいさめる。
「それが最善と判断したのなら誰も責める事はできません。それよりも奴らめ!」
怒りの表情で奥へと続く道を睨む。ヤンにとって国家がこのように攻め落とされる光景が許せないのだろう。かつてのファブール
がそうであったように。
「とにかく後を追うべきだ!」
セシルは告げた。既にクリスタルは奴らの手に渡っているかもしれない。だが立ち尽くすような事は出来ない。
誰も反対しない。決まりだろう。
「王は負傷したみんなをよろしくお願いします」
背中越しに告げて、返答を聞く前には走り出した。セシルを先頭に続くのはカイン、ローザ、ヤン。
本当ならばシドの力を借りたい所であった。しかし、彼は多忙の身。そういうわけにはいかなかった。

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