罪の在処6


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「待てゴルベーザ」
中々踏み出せずにいるとカインが口を開いた。
「このままみすみす返すつもりはないぞ」
言いながら、竜騎士の象徴たる槍をゴルベーザの目先へと向ける。黒兜に覆われたそこからは表情を察せないのは当然であり、
僅かな隙間から瞳を凝視する事すら出来ない。
「ほう……それは恨みか? 私に利用された?」
逃がすつもりはないといったカインに興味深く向き直り、質問を出すゴルベーザ。
「そんなところだ」
「ふ……はははは! 実に面白いやつ。そして利用しがいのある奴だな!」
「何がおかしい!」
黒甲冑の男には不釣り合いな笑いという予想外の反応。カインは激昂した問いを返す。
「お前を手放すことになったのは実に惜しいといっているのだ」
「貴様!」
それが挑発だと思ったのかカインは槍を一閃。ゴルベーザを薙ぐ。
しかし、予想していた反応なのか。ゴルベーザはひらりと横へと微動しその攻撃を回避した。
「どうだ? 今からでも私の所に戻ってくる気は?」
「ふざけるな! 生きて帰れると思うな!」
カインは更に激昂した。当然だろう。心に付け込まれ利用された事に一番悔しさを抱いているのは誰でもない彼自身なのだから。
「僕も逃がすつもりはないぞ! ゴルベーザ!」
二人のやりとりが開戦の合図になったかのようにセシルも声を上げた。
「ふん……大人しくしていれば楽に引き下がったものを」
後ろを見やるとヤンとローザも戦闘の構えをとっていた。どうやら激突は避けられそうにない。

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