エブラーナ1


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先の見えない洞窟を進むセシル達。
片手にかざした松明が無ければとうの昔に道を見失っていただろう。
まるで今の自分の心情を現しているようではないか? 先頭を歩くセシルは自虐めいて思う。
ヤンとシド。二つの別れが訪れてからどれくらいの時間が経ったのだろうか?
振り返れば一瞬であったような気がするし、遥か遠い昔の出来事だったような気もする。
しかし、現実へと目を向ければあれからさほど時間は経っていない。もしあの出来事を過去のものとして
振り返るほどの時間が経っているのなら。セシル達は生きてはいないだろう。
止まることのないゴルベーザの侵攻。既にゴルベーザの脅威を知らぬものはこの世界には存在しない。
しかし今こうして生きているという事は、それが完遂されてはいない何よりの証拠なのだ。
後ろに続くは、ローザとカインにリディア。ヤンを除けばバブイルと変わりない面子だ。
ギルバート達の行方は分からない。まだ何処かでゴルベーザ達と闘っているのは間違いない。
ヤンの奥さんとシドの娘さんには合わなければならないと思った。どう顔向けしていいのかは分からなかったが
とにかく会わねばならないと思った。しかし、未だに会いに行けていない。
二人ともあの戦いで多大な戦果をあげたのだ。セシルの口が無くとも、二人がどうなったのかは彼女達には伝わっている
だろう。そう考えると余計に会わなければならないという思いが強くなった。
色々な事が頭を巡り合っては消えていき、そしてまた同じこ事が再び戻ってきては消えていった。
考えはまとまる訳がない。前進しているのは自分の足並みだけであった。

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