エブラーナ11


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「やめて!!」
悲壮の声がセシルの声をかき消す。
「これ以上誰かがいなくなるのは嫌だよぉ……テラのお爺ちゃんも、ヤンも、シドのおじちゃんもみんなみんないなくなっちゃった……」
自分を恥じた。セシルの言葉もリディアを傷つけていた。
見るとカインも伏せ目がちになっている。セシルと同じ気持ちなのだろう。
「私はもう誰にもいなくなってほしくないよぉ……」
それ以降はえぐっえぐっと泣くだけで声にならない。
「泣くなよ」
泣きじゃくる彼女に真っ先に声をかけたのは以外にもエドワードであった。
「こんな綺麗な姉ちゃんに泣かれたんじゃあ仕方がねえな。しょうがねえ……ここは一発……手を組もうじゃねーか」
同意を求めるようにセシル達に向き直る。
「あっ…ああ……」
はっきりとしない口調で今度はセシルがカインに同意を求める。王子の急な身の代わり、調子の良さに調子を狂わされたからだ。
「俺も構わん」
あくまで無表情な返答であったがセシルと同じ気持ちのようだ。
正直言って、まだ完全には賛同できないところはあった。やや無鉄砲ともいえる王子の行動は必ずしも戦闘においていい結果を出すとは限らない。
同じ王族のものであったとしてもギルバートとは全く違う系統の性格である彼と自分は必ずしも相性がいいとも思えない。
「良かったな。二人とも賛成のようだぜ」
「うん!」
だが……
「そういえば名前を聞いてなかったな」
「リディア。こっちの二人はセシルとカイン」
「そうか。俺はエドワード・ジェラルダイン。長ったらしいならエッジでいいぜ。お袋や親父、爺達もそう呼んでいるからな」
「じゃあエッジよろしくね」
「おうよ!}
こうして笑顔になって会話をしているリディアはいつ以来であろうか? 地底で再会して以降、彼女には何処か影が存在してたような
気がする。自分もカインも目の前の戦いに集中するばかりに彼女のことをないがしろにしていたのかもしれない
<すべてを許そうと思うの>
再会の言葉――それで全て抑え込むにしては彼女の身体は小さすぎた……そんな当たり前ことすら気づいてなかった。
カイポのオアシス以来であろう彼女の満面の微笑みはセシルの疑問や心配をあっさり打ち消してしまった。
「セシルにカインと言ったか。お前らもエッジでいいぜ……ぐっ!!」
言い終わらぬうちにまたしてもがっくりと膝をつく。
「無理をするな……まだ傷は完治していないんだぞ……」
そう言ってある方向を向き直る。

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