エブラーナ12


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「おいローザ!」
リディアの後ろ、今まで会話に参加していなかったローザに声をかける。
「おいっ!」
反応が薄かったのかもう一度言うカイン。
「えっ! ああ御免なさい……回復魔法ね」
少し間があってローザが答える。
言い終わらぬうちにエッジの元へ駆け寄る。
「私はローザ。じっとしててね」
しばしの間薄暗い闇の洞窟に沈黙と温かい回復魔法の光だけが時間を支配した。
「おおっ……これが白魔法ってやつか! さっきまでの傷が嘘のようだぜ!」
そう言って完治した事を全身で表現するエッジ
「サンキュー ねえちゃん! さっきは傷のせいでよく見てなかったがあんたも可愛いぜ!」
「おいっ!」
急に馴れなれしくなったエッジにカインが制止の言葉をかける。
当然ながらセシルもいい気分がしない。
だがエッジは聞く耳を持たずローザに駆け寄り、挙句の果てには手を握る。
「これからも俺が傷ついた時はよろしく頼む――」
言い終わらぬうちに再び膝をがくりとおろすエッジ。
「まだ何処か悪いところがあったの――」
回復を務めるもののさがなのか、ローザが心配した声をかける。
「え……いやぁ足がぁ……ぐっ……!!」
またもや呻きを上げるエッジ。
「今度はもう一つの足がぐぇ……」
ローザが距離をつめればつめるほど、第三者<リディア>のエッジに対する<こうげき>が激しさを増す。
「本当に大丈夫!?」
「離れた方がいいぞローザ。逆効果だぜ。なあセシル」
カインにしては珍しく調子のいい声で同意を求めてくる。
「ああ…そうだね」
セシルも笑い交じりの返答を返す。
こんな表情をしたのは久しぶりだ。彼を仲間にしたのは間違いではなかったそう思った。
以降、薄暗い洞窟の道中で常に会話が絶えることはなかった。

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