絆1


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「くそっ! くっそっ! くっそ!」
なぜこうなった? 自分は今何をしている!? どうしてこんなことをしなければならない!
起こってしまったことはしょうがない!? ただそれだけで納得できるわけがない
たが自分が今している行為を止めることはできない。
既に攻撃手段を持たず虫の息である魔物にエッジは刃を突き付ける。返り血が幾度にわたって
白装束へと飛び散る。
手にしたくないは真っ赤に染まり、既に鋭さを失っている。
「許してくれ! 許してくれ!」
横たわる魔物にくないを振り下ろす行為をやめずにエッジは謝罪の言葉を繰り返す。
「許してくれっ! お袋、親父っ!!!」

「エッジ……」
目の前に繰り広げられる異常な光景を目の前にしてリディアはただ彼の名前を呟くことしかできなかった。
「やはり俺がやるべきだったか?」
普段は寡黙で自分以外の事なんか考えていない……リディアにとってはそんな印象であったカインが
珍しく他人の気を使う言葉を言っている。
「いや、彼がやるっていったんだ。納得してるはずだよ……」
セシルがカインの言葉を否定する。
どういうわけか、セシルはエッジに対して厳しい発言が多いような気がする。
年上なのにやんちゃ極まりないエッジと控えめで他人の事を優先しがちなセシル。(実際、戦闘中に自分やローザが危ないと身を
ていして守ってくれたこともあった)
相性が悪いんだろうか? ここまでの道中をみる限りそうだとは決して思えないけど……
また無駄な事を考えている。そうやって嫌な事を少しでも忘れよとしているんだろうか? 自分は。

今の光景に涙は出なかった。
自分は辛抱づよいわけでもない。さっきもセシルやエッジ達が言い争っている時に感情を露わにして泣いた。
でも今の光景には涙が出ない。
白状なわけではないと思う。隣にいるローザを思えば……
「どうして……どうしてこんな事に……」
ローザは今の状況に顔を両手で覆い隠して泣いている。
普段ならばローザはもっと強い。普通に本を読んだり、芝居を見たりした時、先に泣くのは自分の方だろう。
だが今はちょっと特別な状況だ。
「なんでこんな事をするんですか……ルゲイエ……せ…」
そう……今の状況にはローザの<せんせい>であるあのお爺さん――地底で出会って何処かに消えていったあの人が
かかわっているからだ。

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