地上を救う者達4


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「フースーヤ」
月で出会い、一緒に同行する事になった老人に訪ねる。
「あの巨人を破壊するにはどうしたらいい?」
「動いてしまった以上、この青き星の技術で完全に破壊するのは到底無理だろう」
「そうか……」
「じゃあどうするんだよ!」
状況とは裏腹に冷静なやり取りをする月の民とその血を継ぐ者。
そこに青き星の代表とばかりにエッジが口を挟む。
「だったらこのままやられるのを見てるだけってのかっ」
「エッジ落ち着いてくれ」
今にも外に飛び出しそうなエッジの足をひとまず止める。
「何ももう打つ手が何もない。そう言いたいわけではない。そうだよねフースーヤ」
「それはそうじゃがな……」
諦めた様子ではない二人。だが、その顔は少しばかり対照的であった。
「あの巨人を止めるにはやはり内部から破壊するしかない……そうでしょう?」
「いかにも」
先読み気味に回答を答えるセシルに期待通りの反応のフースーヤ。
「巨人内部にはあれだけの巨大兵器を動かす為の専用の稼働システムが存在している。それさえ破壊してしまえば。
もう動く事はないだろう」
この言葉にはエッジ達も少し驚いていた。
「そんな簡単な事でいいのかよ!」
「言葉だけでは簡単だ。だが……あの巨人にどうやって潜入するのは結構な困難を要するであろう」
「それで、あの巨人へは何処から潜入すれば?」
難色を示すフースーヤに対し、セシルは顔色一つ変えずに質問する。
「言っただろ……困難を要すると。まずは少し作戦を立てる事から――」
「それじゃあなんだって! あんたはこのまま奴が地上を焼き払うのを待てっていうのかよ!」
あくまで冷静な作戦を展開しようとするフースーヤに対してエッジの怒りが爆発する。
「このまま何も考えずに無駄に特攻するよりかはましであろう」
「だったらこのまま青き星が! 俺達の星が破壊されるのはを黙って指をくわえて見てろっていうのかよ!」
何も言い返さないフースーヤ。そこにエッジは更に一言。
「やっぱり月の民にとって青き星の運命なんて大して重要じゃないんだな……!」
「エッジ、そこまでだ」
続く二人のやりとりを制止する声が一つ。セシルだ。
「フースーヤ。エッジが怒るのは最もだ。この状況をすぐに打破しないなんてのは僕達青き星の者から見たら
とても耐えられるようなものじゃない」
そう言って他の二人も見やる。
「そうよ! 私だってこの星の人や幻獣達の住む場所が破壊されるなんて思ったら、黙っておけない!」
話しを振られて答えたのはリディアだ。ローザも黙って頷く。
「そういう事だ。すまないフースーヤ。このまま黙ってむざむざやられて犠牲を増やすことは僕たちには出来ない。
だからさっき言った作戦を実行させてほしい」
作戦というのは巨人の内部に潜入し、システムを破壊する事だ。
「だけど、フースーヤ。あなたの言った事も分かる。確かに危険だ。成功する保証なんてこれっぽちもない。
でも信じてくれ僕たちを。そして力を貸してくれ。この作戦の成功には月の民であるあなたの力は必要だ」
「ふ……」
老人は口元を緩くゆがませて微笑した。
「ふふふ……やはり父親に似ているなセシルよ」
「え?」
「お前の父親クルーヤも似たような事を良く言っていた。自分を信じてくれ、そして力を貸してくれと」
「そうなのですか……」
顔も知らなかった父親の一面を話され嬉しくなると共に照れくさくなった。
「思えば我ら月の民は永きに渡る眠りにつくことを選んでから随分と保守的になっていたのかもしれんな
クルーヤが月から出て行ったのもそういう我々を嫌ってなのかもしれん……」
永き追想と共にフースーヤが語る。最後にこう付け加えた。
「月の民にも青き星の者たちから学びとる事は沢山あるな……」
「それでは……」
「分かっておる力を貸そう。そしてあの巨人を一刻も早く破壊するぞ!」

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