地上を救う者達7


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「いや、まだこの船には隠された秘密がある。あの巨人にすらない月面船だけの武器と呼べるものが」
(やはり)
皆が絶望にくれる中セシルはまだ希望を捨ててなかった。
(それはおそらく――)
鍵を握るのは自分とフースーヤ。つまりは月の民であろう。
「じゃあ……」
仲間たちの眼にも光が復活する。
「意地がわるいぜ! じいさん!」
エッジの口にも軽口が叩けるほどの勢いが戻ってくる。
「それで、この船にだけ用意された武器ってのはなんなんだ?」
(おそらくはこの船にだけあるもの――)
会話の最中にセシルの視線は一つの場所にたどり着いていた。
「あれだ」
フースーヤがエッジの回答に答える。それは先ほどからセシルが視線を移した場所――
月面船の中枢部。
「クリスタル?」
中央台座に備え付けられた一点の曇りなく輝きを放つ水晶。一連の騒動に常に関わってきた存在。
フースーヤの指先は微塵のぶれも無く、そこを指定していた。勿論、セシルの視線もだ。
「これがなんだっていうんだよ?」
エッジが当然といったばかりに質問を返す。今のフースーヤの説明だけ理解するのは無理な話だ。
「このクリスタルは月のクリスタル。月の民の血を引く者の力ならばその力をこの船へと注ぎこむことができる」
「だったらどうなるんだよ……」
エッジを含めた三人は未だ説明不足といった感じだ。
「この船全体に巨大なバリアを張る…あの巨人の最大威力のビームの直撃にも耐えれるほどの。それがこのクリスタルを用いれば
できるということだ」
時間がないというばかりに簡潔に結果だけを説明するフースーヤ。
「それじゃあ」
皆の眼に希望の光が宿る。
「ああ……いくら巨人とて最大攻撃の後にすぐさま同じ攻撃をすることはできんはずだ、そのバリアで耐えつつ巨人の攻撃の手が
緩んだ時に一気に奴に侵入する……中々良い作戦であるはずだ……」
そう言いながら月の民である老人の言葉の歯切れは悪い。
(それは、おそらく……)
バブイルの巨人と比べれば、のみの様な小ささの月面船であるが、その船体は青き星の飛空艇に比べると遥かに巨大なものである。
その装甲全てを覆い尽くすほどの防壁結界を張るのは並々ならぬ力が必要なはずだ…
先ほどのフースーヤの言葉から察するに、作戦を確実に成功させるだけのバリアを張れるのは彼一人では難しいのだろう。
セシルはそう判断した。

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