ff6 - 06 narche


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「遅い」
 ジュンは笑った。
「ドロボウがそんなんじゃ、盗れる宝も盗れなくなるな」
 薄い鳶色の髪をした男は、ジュンの言葉に眉を上げる。
「ど・ろ・ぼ・う?」
 ジュンは男のその返し方に満足する。もう25にもなるのに、一向に大人にならない。これが、この男の持ち味だ。それがたとえ表面上のポーズでも。
「相変わらず分かってないなぁ、ジュン。俺はトレジャーハンターだぜ?」
「どう違う?」
「ぜんぜん違う、ロマンがあるだろ」
 なるほど、楽しげなその双眸には、ドロボウと言う言葉からは程遠い、涼しい光が確かにある。
 しかし全身から漂うその身軽な匂いは、やはり堅気のものでもない。
 上背はあるがどこかひょろっとした印象のあるこの男は、ロックと言う。
 ジュンの所属している地下組織、反帝国派「リターナー」の協力者だ。
「で、俺を呼んだって事は、なんかいい情報でも?」
 本題に切り込むロックの顔は、途端に仕事の顔になる。さっきまでの顔とどう違うかというと、つまりはロマンの有無だ。
「例の少女に会った」
 簡単に答えると、ロックの眼は一気に輝きを増した。
「あの魔導の少女か!?」
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