FF6オープニング:ナルシェ行軍8


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「ナルシェは、俺達ガードが守る!!」
 ガード達が言い放った声が遠くに聞こえた。魔導アーマーが通りの中央で立ち止まり、
横合いから飛び出してきた獣との戦闘に入る。
 魔導アーマーに立ち向かった生物は、死以外の道を選べない。
 しかし魔導アーマーの搭乗者には、与える死の方法を選ぶ事ができた。
 いつかファイアビームを好んで使う相棒に、その理由を尋ねたところ「操作がいちばん
簡単だから」と返事が返ってきたのを思い出した。現に今も、彼はそれを使って敵を撃退
していた。
 実際のところ操作に特別な違いはない。ただ、パネルの並び順が違うだけだ。手元の
レバーに一番近いのがファイアビームというだけで、彼はそれを好んで使うのだ。相棒の
横着ぶりにはさすがに呆れて物も言えない。
 そんなことを考えていた彼は、ふとあることを思いついた。
 男達ふたりの搭乗する魔導アーマーと、“少女”が搭乗する魔導アーマーの性能には
大きな差があった。彼は好奇心から“少女”にその能力を発揮させる事を命じたのだった。
 そのひとつが『魔導ミサイル』。帝国空軍機などに搭載されているものとほぼ同型の
ミサイルで、発射には膨大な魔導エネルギーが必要とされるはずだ。事実、そのエネルギー
補填用の装置だけでも、魔導アーマーの何倍もの大きさになる。
 それをここに――人ひとりがようやく搭乗できるほどの魔導アーマーに組み込めたのは、
やはり搭乗者自身から魔導エネルギーを補充する事が可能だからなのだろうか。生きる
兵器……この娘だからこそ、と言うわけか。しかし残念ながら魔導アーマーの構造は
軍部の最高機密であり、彼らがその真相を知ることは一生ない。
 無表情のまま手元を動かし、“少女”は命じられた通りの行動を起こした。ミサイル発射の
轟音と直後の閃光とともに、戦闘はあまりにも早すぎる決着を迎えた。残されたガード
ふたりの足が僅かに怯む様子を見せた。しかし、それでも突撃をやめることはなかった。
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