第1章 SeeD-15


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無理もないだろう。俺も他人がそんな事を言ってると酔狂な奴だと認識するかもしれない。
自分でもなんとも無茶な事をしてるのか自覚はあるつもりだ。
むしろ、この程度のリアクションで済んだのが不思議なくらいだ。
「ま、わざわざ俺に話してくれたのは嬉しいぜ。お前いっつも無口で何も話てくれないからよ」
別にそこまで親しくしたつもりはない。ただ、思っていた事を少しだけ言ったまでだ。
前述の通り、俺は無意味に人に本音をさらけ出したりはしない。どうせ、ガーデンという空間の中での
一時の付き合いだ。
やがてこの場から皆巣立っていく。今ここで誰かと親しくなったら後の別れが辛くなるに決まってる。
できるだけ身軽でいたい。それが俺の考えだ。
「そういや、俺もこの前サイファーの奴に酷い目に遭わされたんだよなあ……」
それなのにこのゼルという奴は何故か俺に興味を示す。
ガーデンに入ったばかりの頃から、俺は他人との接触をあまり好まなかった。
それを理解してか自然と俺に必要以上に話しかけてくる者は少なくなった。
当然俺自身も望んでいたことであったのでそれで良かった。
だが、こいつ――ゼル=ディンだけは何故か俺に話してくる事を止めなかった。
こいつの性格なら皆とも上手くつきあえるはずだ。そちらの方が奴にも俺にも幸せなはず。
「あいつわざわざガーデンスクウェアにまで現れてさ……挙げ句の果てには大口論。おかげでしばらくは
閉鎖だぜ……お……」
ゼルの話はまで続いていた。しかし、廊下から教官達の影が見えその口を閉ざす。
「教官達が来たみたいだな。じゃあなスコール。お互い合格できるといいな」
激励の言葉を残し、ゼルは去っていった。よく見れば先程まで談笑していた生徒達もすでに集合場所に
集まろうとしている。
俺もベンチを立ち上がりその行列の群れへと加わった。
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