一節 新たなる旅立ち15


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辺り一面が闇であった。そこにリディアは立っていた。
突如、その闇にぽつんと一つの穴ができ光が差し込んだ。光はだんだんんと広がっていき、やがて一つの形をかたどる。
リディアはその風景に見覚えがあった。そう……忘れもしない故郷の村ミストである。
その村では少女が一人元気に走り回っていた。後ろにはそんな少女を見守る女性、おそらく母親であると思われる人がいた。
「お……母さん……」
女性は紛れもなくリディアの母親であった。
リディアはすぐにそこへ駆けだした。だが、走っても走っても一向にたどり着けなかった。
むしろ遠ざかってるようにも見える。そしてその風景は本当に遠ざかってき、再び辺りを闇が包み込む。
「母さん……何処にいるの?」
闇の中に残されたリディアは母の名前を叫び続ける。何度も何度も超えが枯れそうになるくらいに。
どれほどの時間が経ったのだろう、リディアの前にひかりが広がり始めたのは。
その光は先程と同じく一つの景色をかたどる。しかしその光景はリディアの望んだものでは無かった。
むしろ今まで生きてきた中でも二度と見たくないと思っていたものであった。
今のリディアの前に見えるのはあの日の出来事であった。母が死に故郷を失ったあの日のことである。
場無の爆発によりミストは火の海と貸した。視界が赤く染まり、飛び散る火の粉の中、すでに事切れた母親の側で泣きじゃくる少女。
大地が割れ巨人が現れる、その巨人はすべてを飲み込んだ。リディアの大切な物も嫌いな物も。
召喚獣タイタン。大地を司るその召還獣をこの世界に呼んだのはリディア自身であった。
リディアはその光景をただ黙って見ていることしかできなかった。
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