一節 新たなる旅立ち17


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「リディア……」
ミストがどうなったのかはここに来るまでにローザも見ていたし、リディアの事もセシルから聞いていた。
「…………」
ローザはそっとリディアの頭を撫でた。
「ねえ、リディア。こんな事を言える立場ではない事は分かっている。でも言わせて、
あなたは逃げているわ」
「逃げている?」
涙声のリディアが聞き返す。
「そう、自分が悲しいから目の前の事を全て見ないようにしてる。そうやって自分だけ楽をしようとしてる」
「…………」
静粛の中、ローザはさらに続けた。
「リディアがそうしてる間にもっと多くの人が悲しむ事になるわ。だから……勇気をだして」
「でも……」
「大丈夫よ……もしリディアが苦しくなって逃げ出したくなっても私が支えてあげるから。あなたは一人ではないわ」
そう言った後、少し笑ってこう続けた。
「もちろんセシルやギルバートも」
「うん……ありがとう。ローザお姉ちゃん」
リディアも笑顔を作り答えた。
「後、一つお願いしてもいい?」
「何?」
突然のリディアの問いに思わず聞き返す。
「今日は一緒に寝てくれる……」
「……いいわ」
その懇願するような表情にローザの頬が緩む。
ローザは自分のベットに一人分の空きを作る。
「ありがとう……」
リディアはベットに潜り込んだ。そこに母と同じ匂いを感じた。
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