一節 新たなる旅立ち18


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ボブス山の入り口は予想通り、厚い氷に覆われていた。
セシル達はその前に対峙していた。
「リディア、準備はいい?」
「うん。怖いけどやってみる……」
ローザの問いに答え魔法の詠唱に入る。
その声は小さく、近くにいるローザにも聞き取れない程であった。
「やはりミストの事がまだ……ボムの指輪の炎でミストは……」
「大丈夫よセシル。今のあの娘ならきっと出来るわ」
そう言って二人は呪文を詠唱するリディアの背中を見守った。その手には次第に力が入った。
「ファイア!」
呪文の詠唱の終了を示すその言葉と共に、巨大な火の玉が氷に向かって飛び出す。
火の玉は接触と同時に大きな音を立て爆発した。途端に辺りに煙が立ちこめた。
煙が消えた後、そこには悠然とそびえていた氷は跡形もなく消滅していた。
「す、すごい!」
予想以上の威力にギルバートが思わず声を荒げる。
「エヘ」
ギルバートの一言に自嘲ぎみに微笑む。
「ありがとう……リディア」
ローザがリディアに微笑む。それは今のリディアのとって何よりも嬉しかった。
「これで良いよね……お母さん」
すこしの間、空を見上げた後、リディアは一足先に歩き出した。
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