一節 モンク僧9


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ボムの一部らしき赤と黒の粉塵がパラパラと落ちてくることには誰も気付かなかった。
先の同胞の爆発にあてられたのか、他のボム達も自爆の準備を始めていたからだ。
例によって、どれも膨張の程度が半端じゃない。その数もまだ十数匹は残ったまま。
「出来るだけ遠くに吹き飛ばして下さい!慎重に!」
言いながらセシルは最も近い敵に接近しては、さっきの要領で吹き飛ばしていく。
「あいわかった!」
ヤンはその場にしゃがみ込むと、標的に向け水平に跳び間を縮めた。
その脚力も並大抵のものではなかった。空中で体制を変え、
伸び揃えた両足で相手を捉えた……と思ったら、その手前で膝が曲げられていく。
曲がりきった後、溜められた力を解放する様に、怪物を押し飛ばした。
こんな器用な真似が出来る人間が他にいようか?そう思わせるには十分な離れ技だった。

「ブリザド!」
リディアはリディアで、手頃な魔物を片っ端から凍らせていく。
膨れあがったボムが、その表情を保ったまま地面に転がっていった。
だが三人の猛攻でも、これだけの数を捌くにはいささか時間が足りなさすぎた。
すでに残り数匹はその準備を終えた様で、勝ち誇った笑みを浮かべている。
「――――!!」
ボムに対処できる術を持たなかったローザは、今際の時にもただ祈るばかりであった。
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