一節 モンク僧13


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「……」
しばらくの間、誰も口を開かなかった。
「ヤン隊長、ご無事で」
男が駆け寄ってきた。
「あなた達も無事でしたか。良かった」
その男はセシル達がここに来る途中助けた男であった。
「ああ、この通りだ。だがここでゆっくりと言うわけにはいかなくなった」
ヤンは部下達の方へ向き直り言った。
「すぐに下山する。元気なものは怪我をしたものを助けてやれ」
「そう言えば聞き忘れていた。君たちは何故ファブールへ」
今度はこっちに向き直り聞いてくる。
「僕は、ダムシアンの王子、ギルバートです」
その問いに真っ先に口を開いたのはギルバートであった。
「何と! ダムシアンの件は此方にも聞こえている。王は……」
ヤンが全部言い終わる前にギルバートは首を横に振った。
「そうか……辛いことを聞いてしまったな。それで君たちは」
「僕と彼女、ローザはバロンにいたんです。この娘はリディアこの娘も……」
「もういい」
ヤンは踵を返す。
「暗い過去の話は止めにしよう。どんな過去を背負っていようと
皆、志す所は同じなはず」
そう言った後はヤンは此方に向き直った。
「そうであろう?」
「はい」
「では行くぞ。夜までには到着したい」
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