二節 剛の王国4


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「ふむ…そなたが言うならば誠であろう。疑ってすまなかったな、セシル殿」
申し訳なさそうに王は言うと、暫くして「…して」と切り出した。
「見ての通りファブールは今や窮地に立たされておる。
 ギルバート殿。それにセシル殿。厚かましいとは思うが、我らに力添えしてはいただけぬか?」
セシルとギルバートは顔を見合わせた。勿論、答えは決まっている。
「無論です。陛下」
「彼は素晴らしい力をお持ちです」
ヤンも賛同するように言う。
「私と共に最前で戦っていただきましょう」
「すまぬな。では早速ではあるが少し来ていただきたい。城の防備について2,3助言が欲しいのでな」
そう言って王は玉座から立ちあがると蒼い衣を翻し、謁見の間の出口へと歩き出した。

それからの数日間、セシルは王とともに都をくまなく見て回り、バロン軍の攻め方やそれに対する防衛の仕方などについてことあるごとに助言した。
もともとバロンの人間である彼には、王に提供できる情報は山ほどあった。
ヤンはモンク僧達を訪れては励まして回り、ローザも白魔法の技術を買われ、後方支援という形で戦いに参加する事になった。
「バロンの軍は、一体どれぐらいの数で攻めてくるのかな?」
竪琴を弾き、弦の張り具合を確かめながら、ギルバートが言う。
「ミシディアとダムシアンの時は飛空艇と降下兵だけだったが、今回は違うだろうね」
剣の手入れをしながら、セシル。
「この城の守りが堅固だから?」
「そうだ。このファブールの都は城と街が一体化していて、とても守りが堅い。
 今のバロンは何故かはわからないが、クリスタルを血眼になって集めている。しかも大急ぎでね。
 それなら、今回の一撃でファブールを落とそうとする筈だ。
 王にもそれは言っておいた」
「ここが落ちようものなら、残るはトロイアの土のクリスタルだけに…」
「ああ。そうならないためにも、まずこのファブールを守りぬいて、早くバロンを、バロン王を倒す」

二人がそんな話をしていると、急に外が騒がしくなった。交される声や足音の大きさからして、ただごとではない。
どうやら、とうとうバロンの軍勢が現れたらしい。
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