二節 剛の王国6


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その号令と共に合図の角笛の轟音が辺りに響き、
城壁のモンク僧達は据え置かれていた石を一斉に投げ始める。
ファブールの持つ遠隔攻撃の手段は、弓よりも投石が主流だ。
モンクの鍛えぬかれた腕から、しかも高所から打ち下ろすように投げるので、その威力は弓を上回る。
雨のように繰り出される投石攻撃を受けた敵兵は悲鳴を上げて倒れこみ、頭に命中して即死する者もいた。

もちろん、反撃を受けたバロン軍も黙ってはいない。
上空から降る石の雨を潜り、隣で味方の頭が潰れるのも構わず城壁に走り寄る。
そして海で猛威をふるう半魚人、サハギンはひれの付いた手足を城壁に張りつけ、
山に棲むゴブリンの亜種、ドモボーイは城壁にかけられた梯子を昇って攻め入る。
「来るぞ!」
セシルが叫び、一番近くにあった梯子に駆け寄ると、
その梯子を最初に上り詰めたドモボーイの顔面に剣を突き刺し、さらに梯子を倒す。
それにより梯子を上る途中だった者達は地面に叩きつけられ、死んだ。
「敵を通すな!城壁を上ってくる前に仕留めろ!」
また怒声を上げ、今度は丁度城壁まで登ってきたサハギンの首をはねた。
だが、いかんせん数に差がある。
ファブールの守備隊は徐々に押され、城壁の戦闘は乱戦と化した。

その城壁の中央に位置する城門は、今にも破られそうだった。
十数人がかりで操作される巨大な破城槌が、絶えず門に叩きつけられていたからだ。
「門が破られるぞ!」
そう叫び、ヤンが門の背後に兵を集結させる。
次の瞬間、破城槌が第一の城門を叩き壊し、人の姿をしたバロン兵が大量になだれこんでくる。
「押し返せ!敵を通すな!」
怒声を上げながら先陣をきって敵に走りより、彼の後にモンク僧が大挙して続く。
破られた城門を少し過ぎた辺りで双方はぶつかり、剣と鍵爪がぶつかり合う金属音が響いた。
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