二節 剛の王国11


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こうして、ファブール軍は玉座の間まで退いた。
王の間の門は扉も閂も鉄で出来ており、ほかの門よりはるかに頑丈だった。
実際、破城槌で叩かれても大きい衝撃音が響くだけで、門はびくともしない。
「ここなら暫くは持ちこたえられる。ここでなんとしても防がねば」
鍵爪を腕に装着しなおしながら、ヤンが焦ったように言う。
「ここを失ったらクリスタルルーム以外にもう逃げ場は無い」
剣を油断無く構えながら、セシルも言う。
と、門を押さえていた一人のモンクの動きが、明らかにおかしいことに彼は気付いた。
始めは他のモンクと共に震える門を押さえつけていたのだが、その手は徐々に上に伸び、閂に触れて…
「何をする!」
ヤンが叫んだ時には、門にかけられた鉄の閂は外され、地面に落とされていた。

「人間じゃ…ない!」
ギルバートも叫ぶ。同時に、閂を外したモンクは白目をむき、褐色の肌が緑色に変色し、
背中から不気味な翼を生やして、人の2倍はあろうかという巨大なモンスター、ガ―ゴイルへとその姿を変えた。
ガーゴイルは雄叫びを上げ、近くにいたモンク僧をたちまちのうちに薙ぎ払う。
「くそ!」
セシルが毒づき、魔物へと走り寄ると、その胸に剣を突き刺した。
振り落とされそうになりながらも、剣に宿した暗黒の斬撃を放ち、息の根を止めたが、
門のほうはもう完全に開いていた。
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