二節 剛の王国20


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 ────今までのカインじゃない!

 甘かった。カインの間合いを見切っていると高をくくっていた。ヤンの助言が
なければ・・。貫かれるはずだった胸をおさえると、カインが高笑いをあげた。
「鈍ったな、セシル」
 踏みつけていたセシルの盾を遠くに放り投げると、再びカインは槍を構えた。
 一気に勝負を決める腹らしい。
「させるか!」
 跳躍しようと腰を落とす瞬間を見計らい、すかさず溜めていた暗黒剣を放った。
 だが、無駄だった。カインはしごく冷静に、振りかざした槍を凄まじい勢いで
振り回し、たやすく暗黒波をかき消してしまった。
「お前のそれは、もう飽きたぜ」
 セシルは歯噛みする。カインとて自分の技を知り尽くしていることは、
わかっていたはずなのに。
 セシルの焦りを見透かし、カインは再び跳躍した。冷静を取り戻す余裕など
与えてくれるつもりはないらしい。セシルは視線を上げ、再び剣を構えようとした。
 左手が、先刻のカインの攻撃の反動で痺れていた。この腕では守りきれない。
カインが身体を反転させた。どうすればいい、どうすれば・・。
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