ff6 - 07.5 narche ナルシェ援軍2


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 だからナルシェ炭鉱内、ガードに追われているところをモーグリ達に助けて
もらえるなどとは夢にも思っていなかった。
 その中でも特に目に付いたのは2匹のモーグリだった。彼らのことは恐らく
一生忘れないだろう。

                    ***

「クポー……」
 背後――洞窟のさらに奥へと続く洞穴――から聞こえて来たのは、文字で表現
するなら「クポ」とでも書けそうな、間延びして緊張感に欠けた妙な声だった。
 ロックは今、とある依頼を受けてひとりの“少女”を捜し求め洞窟内を疾走しこの
場所まで辿り着いたところだった。しかしようやく会えた少女は意識を失って倒れて
いて。しかも悪いことに彼女は、今やナルシェ全力を挙げてのお尋ね者なのである。
よって彼自身が置かれている状況も決して穏やかではない。案の定と言うべきか、
少女を連れて炭坑から出ようと思ったところへ駆けつけたガード達に追い詰められて
いるという状況だ。あるいは自分一人ならばガードの包囲網をすり抜けて、うまく
逃げ切れたかも知れないが、意識を失った少女を抱えていてはそうも行かない。
かといって全員の相手をしていては自分の体力がもたない。言い換えてみれば、
ちょっとした窮地に立たされている。
 そんな状況に水を差すような間延びした声のする方を振り返って見れば、武器を
手にしたモーグリの一団が、こちらへ向かってぞろぞろと行進して来るではないか。
ロックはその光景に、驚きの表情のまま視線を隊列から離せずにいたが、やがて
それが自分の周囲を取り囲んだ事に気づいて、通じないはずの言葉で思わず声を
かけてみたのである。
「……モーグリ……助けてくれるって言うのか?」
「クポー!!」
「!?」
 ロック自ら――半ば通りがかりのわらに縋る思いで――声をかけておきながら、
それでもまさか返事があるとは予想もしていなかった。予想外で期待通りの反応を
得られた事に、安堵と驚きをない交ぜにした表情でモーグリ達を見つめた。
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