ff6 - 07.5 narche ナルシェ援軍5


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 薄暗い炭鉱内の細い道。出会うべくして両者は出会い、鉾をまみえる。
 口汚く少女の事を罵りながら、ガードの連中は剣先を向けて来た。
 きっと彼らにも、理由があるのだろうとは思う。武器を持って戦う理由、相手の
命を奪うことも厭わない、その理由が。
 ――もちろん、それは俺にだって言えることだ。
 ロックは手に持った短剣をためらい無く振り下ろした。彼は、彼の目的のために
武器を取り、戦いの場へと自らの意志で身を投じている。その理由を日頃から、
あるいは戦場で敵として向き合った者に教える必要性はない。
 勝つか負けるか、戦いの結末はその二択でしかない。そして、自分に求められて
いるのは「勝つ」という結果のみである。この場では逃走という選択肢も敗北を
意味している。どうあっても引き下がるわけには行かなかった。
 シルバリオの攻撃が自分の身に命中した時に、隣のモーグリがポーションを投げて
寄越してくれた。それに続き、武器を振り上げてくれた別のモーグリの姿がこれほど
までに頼もしく見えた事はない。彼らにも、武器を取って戦う理由があるのだろうか?
「リターナーに加わらないか?」
 言葉が通じないという事を忘れて、ロックはそう声をかけてみる。
「クポ?」
「クポー」
「クポポ」
 彼らは思い思いに飛び跳ねながら、一応こちらの質問に答えてくれているようだった。
「……ダメだよな、やっぱり」
 そう言って今さらながら肩を落とすロックの耳に、凄まじい轟音が届いた。おそらくこの
洞窟内のどこかで、落盤が起きているのだととっさに身構えたが、それにしては伝わって
来る振動が小さい。まさかそれがモーグリの持つ特殊能力であると言うことは、このときの
ロックが知る由もなく、またモーグリのリーダーによって、ガードリーダーが倒された事を
知るのは、もう少し道を進んで全員が合流してからのことだった。
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