第一話 ティーダ 2 > 2


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とりあえず、今夜も試合の後のお楽しみは確保出来た。その後も幾人かのファンにサインを書いていたが、ゆっくりもしてられない。
「んじゃ、そろそろ行くわ。応援、よろしくな!」
ティーダはファンに別れを告げて、スタジアムへと向かおうとする。その時、先ほどの子供たちが声を揃えて言った。
「ブリッツボール教えて!」
ティーダは戸惑った。出来る事なら、彼等にブリッツボールを教えてやりたい。子供は好きだし、オフの日は近所の公園で
ブリッツボールのテクニックを教えてやったりする事もある。しかし、時間が時間だ。ブリッツ教室で試合に遅刻なんて笑えない。
「これから試合だって」
「じゃあ、終わってから!」
「今夜は、え~と……」
今夜は先約をつけてしまっている。とはいえ、子供たちの熱意を無碍にも出来ない。どうしたものか考えていると
「今夜は、ダメだよ」
ふと、背後の少年が言った。変わった服装をし、フードを目深に被った少年である。少し不気味にも思ったが、最高のパスを上げてくれた。
「だろ?明日明日!」
「絶対だよ~?」
「約束ッス!」
ようやくファン達を振り払ったティーダであったが、スタジアムへと向かうバスは既に発車してしまっていた。
ため息をひとつついたが、すぐにスタジアムへと続く道を走る事にした。
今の時間なら徒歩でも十分間に合うだろう。それに、ウォーミングアップも兼ねる事が出来る。
試合の事や今夜の事、明日のオフの過ごし方等をボヤボヤ考えながらティーダは駆け出した。
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