第二話 Other World 3 > 3


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スタジアムは暗闇と静寂に包まれている。ティーダはプールサイドに腰掛け、精神を昂ぶらせている。
流石にその頭には今夜の事や明日のオフなど全く無い。この試合で勝つ。純粋に、それだけを考えていた。
ティーダは瞑っていた瞳をカッと開く。それと同時に、スタジアムは光につつまれ、夜空を切り裂くような大歓声が響く。
選手たちが空中で球状を成すプール……スフィアプールへと飛び込んでいく。ティーダはエイブス側のフィールドの
最前列、フォワードのポジションにたどり着く。ダグルスのFWがガンを飛ばしてきたが、ティーダは相手にしなかった。
そして、開幕を告げるホイッスルが鳴り響く。途端に、球状のプールは戦場と化した。
相手チームのダグルスは、荒っぽいプレーと圧倒的な得点力で定評がある。楽に試合を出来る相手では無い。
スフィアプール内のあちらこちらで選手たちの衝突が繰り広げられている。ティーダはパスをもらおうとマークについた
選手を振り払う。しかし、今度は背後からタックルされ、思わずバランスを崩す。それでも上手く体をコントロールし
MFからのパスを受け取った。しかし、ダグルスの選手たちが即座にティーダの周囲を取り囲む。
当然だ。数々の名選手を擁するエイブスの中でも、ティーダは頭ひとつ抜き出ている。ティーダは止む無くパスを回す。
その後も試合は拮抗し、互いに体力を削りあう消耗戦へと様相を変えて行った。しかし、エイブス一の名コンビでもある女性のFWとMFにより
ようやく1点決めることが出来た。一度流れがつくと、もうエイブスは止められない。どんどんダグルスのフィールドを侵攻していく。
ダグルスのDFがティーダへとタックルを放つが、流れるような動きでそれをかわす。勢い余ったDFは、水壁を破り観客席へと突っ込んだ。
その様を嘲るように悠々と見届けたティーダは、再びダグルスのゴールへと泳ぎだす。そして、ボールが高く高く打ち上げられた。
ティーダはその後を追う様に上へ上へと泳ぎだす。ボールはプールを破り空を目指す。同じくティーダも水面から高くジャンプをする。
そのままバック宙のように回転し、ボールを思い切り相手ゴールへと打ちつけるティーダの十八番……スフィアシュートの動作に入った刹那。
水のヴェールに包まれた、巨大な怪物がティーダの視界に収まった。
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