FF7 4

さあ、事が大きくなる前に引き上げるぞ!ランデブー地点は八番街ステーション!
各自単独行動だ!みんな必ず戻って来いよ!」
「お、おい!ちょっと…」
ふと我に返ったクラウドが漏らす。
「報酬はアジトに無事帰れたらだ!」
各自が目的地へとバラバラに散り始めた。
駅へ向かおうと歩き始めた途端、突然一人の女性が声をかけてきた。
「ねぇ、何があったの?あなた知ってる?」
一瞬、何と答えようか迷ったがふと女性が持っている花に視線がいった。
「花か、珍しいな」
「あ、気に入ってくれた?1ギルなんだけど、どう?」
どうしようかと考えたが、珍しいので買うことに決めた。
「嬉しい。ありがとう!」
クラウドは照れたのか少し頬をぽりぽりかいたが、早々にここを立ち去ろうとした。
「アンタ…気をつけるんだ」
その女性はえっ?と不思議そうな表情を浮かべたがクラウドは立ち去ってしまった。
(何だろう、あの人とはまた会える気がする…)

足を速め、急ぎ駅へと向かう。駅が見えて初めてきたとき突然声をかけられた。
「おい!そこの男!止まれ!」
チィっと舌打するクラウド。こんなにも早く兵士に見つかるとは。
「悪いが…お前らに付き合ってる暇はないんでね!」
走り出すクラウド。後方では兵士達が叫んでいるが耳には入らない。
だが、兵士は次々と集まり、クラウドは追い詰められてしまった。
ふと後方を見るクラウド。追い詰められたクラウドの場所は橋の上で下には線路が走っていた。
遠方に列車が見えた。兵士達が何かしゃべっているがクラウドには聞こえていない。
「いまだ!捕らえろ!」
兵士達が一斉にクラウドを抑えにかかったが、クラウドは後方へとジャンプし、橋から落下した。
そう…走ってくる列車へと飛び乗ったのだ。

過ぎ去ってゆく街並みを眺めつつ、ふぅと溜息を漏らす。
「傭兵も楽じゃないな…」

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最終更新:2007年12月12日 06:12
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