短編 魔列車 3


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「ここにたどり着くことが出来るのは、迷った者か、望んで立ち寄る者だけだ」
 よくは分からなかったが、さっきよりは多少意味が分かった。
「貴方はどちらなのですか?」
「私は望んで来た者だよ」
「奥さんを迎える為に?」
「いや、見送る為に来たんだ」
 また少し不思議に思い尋ねる。
「どうして一緒に来られなかったのですか?」
「妻はもう列車に乗っているよ。前の駅でね。ここにはただ立ち寄るだけだ」
「奥さんは御旅行ですか?」
「ああ、長い旅行に出るんだよ。その間は連絡も取れないからね。だからこうして見送りに来ている」
「貴方は一緒に乗られないのですか?」
「切符がないからね、乗れないんだよ。無理矢理乗っても車掌に追い出される。
乗る方法はあるんだがね、それをすると、私はもう妻には会えなくなる。私はただ、その時が来るまで待ち続けなくてはならない」

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