ff6 - southfigaro-10


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ロックは、ノックの音で目を覚ました。目をこすりながら、時計をみるともう夕暮れ時である。
オレンジ色の西日がロックのすすけた革靴を照らしていた。
「ごめん。まだ、寝てた?」入ってきたのはティナだった。
「いや、そろそろ起きようと思ってたところだし…。」
背伸びをしながら、ロックはベッドから立ち上がった。
「…それで、どうした?」
「うん、あのね。海…」
ティナは少しうつむいている。
「海?」
「うん。海を見に行きたいんだけど…。」
(ダメかな?)と言いたげな表情でロックのほうを見上げた。
ロックは、内心驚いたが、少し嬉しかった。ティナ自ら、何かをしたいと発言することは滅多にない。
「うしっ!じゃあ行くか!」

宿屋を後にし、二人は海岸線に向かった。
途中、サウスフィガロの市場を通ったとき、
突然「おっ!ロックじゃねぇかっ!?」と声をかけられた。
声の方向を振り向くと、船乗りのような風体の大男が立っている。
剥き出しになった大きな左腕には、碇とカモメの刺青が彫ってあった。
「おぉ!グダじゃん!こいつま~た太りやがったな?奥さんは元気か?」
といいつつ、互いに歩み寄りロックとグダと呼ばれた大柄な男は握手をした。
ロックは、
「ティナ!こいつはグダっていって昔、帝国軍の下っ端に絡まれているのを助けてやったのさ!
今はこの町で一番うんまい居酒屋やってんだ!」
と紹介すると、近寄ってそっと耳打ちした。
「…こいつも、リターナーの一員さ!」
ティナがおそるおそるグダの方を見ると、大声で笑っている。品はないが、どこか痛快な笑い声でもある。
「ガッハッハ!元気も元気!今じゃすっかりカカァ天下さぁ!こうやって使いっぱしりにも出されてるぐれぇだしなぁ!
まっ、ここで積もる話もなんだし、後で店に顔出せや!サービスするぜ、後ろの姉ちゃんもな!」
グダはティナのほうを向いて大声をあげた。
「おっと!あんまり油売ってるとあとで母ちゃんにどやされっからな!ロック、また後でな!」
「おぅ!」
グダは巨体を揺らし町の方角へ歩いていった。
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