ff6 - southfigaro-12


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グダの居酒屋につく頃には、すっかり日も落ち、店の外からでも中の賑わいが分かるほど、店内は盛り上がっていた。
『居酒屋 白波亭』と掲げたのれんをくぐると、店内は大繁盛で、様々な様相の客たちが酒盛りをしていた。
テーブル席は満席だったため、ロックたちはカウンター席に座った。
すぐに、テーブル席を回って客と話していたグダが、カウンターに戻ってきた。
「よぅ!ロック!改めて久しぶりだな、何にする?」
「とりあえず、奥さんの手料理をこの娘にくわしてやってくれ!おれは、とりあえず最高にうまい酒だな!」
「あいよっ!母ちゃん!」
グダが厨房に向かって声をあげると、これまた体格の良い女性が顔をだした。
「うるさいねぇ!そんなデカイ声をあげなくても聞こえてるよ!
やぁ、ロック、彼女かい?やっぱりいい男はモテるねぇ!」
「ち、違うよ!マグさん!」
あわててロックが声をあげた。
「へっへっへ~!ロック、お前さんは運がいいぜ!こいつを見ろ!!」
グダが酒樽から、一本のボトルを持ってきた。
「こ、こいつは『フィガロの夜明け』!?銘酒じゃないか!?」
「今日、入荷したんだぜ!どうも近頃、それを買い占めてる男がいてなぁ!
そいつのせいで中々手に入れるのが困難だったんだが…。」
グダは急に眉を寄せ、小声になった。
「どうも、くせえんだよな…。」
「…エドガーから頼まれたな?その男が内通者なのか?」
ロックも真顔で聞き返した。
カウンター席に座っているのは、ロックとティナだけである。
「いや、そいつじゃねぇ…。
その男、その酒を中央通りに住んでる爺さんに、毎日届けてるんだよ…。
その爺さん昔…え~と何つったっけ…。あっそうそう!アロットだ!
北の豪邸に住んでる郷士のアロットさんとこの召使だったらしいんだが…。
おれは、そのアロットさんが怪しいと踏んでいる。まだそこまでの確証はねぇが…。」


「…あの…。」
ティナが二人の会話に割って入った。
「さっきから、奥さんが呼んでますけど…。」
ハッとわれに返ったグダであったが、もう遅かった。
「あんた!!さっきから呼んでるのに、無視するとはいい度胸だね!」
「ご、ごめんよぉ!母ちゃん!」
マグに叱られたグダは温かい皿を持ってカウンターへ戻ってきた。
ティナの前に差し出された皿からの芳ばしい香りが、ティナとロックの嗅覚を刺激した。
「へい、お待ち!『ムーの胸肉と野菜のコトコト煮』だよ!」
「おいしそう!」
パクリと食べたティナの顔をみれば、ロックにもその美味さは伝わったようだ。
「おれも、同じやつ頼むわ!っと、こっちも、ん~いい香り!どれどれ…」
ロックはグラスに酒を注ぎ、口にした。
「…うんめぇ!やっぱり、銘酒は違うなぁ~!ん?どうした、ティナ?」
ティナはロックの飲んでいるものに興味があるようだった。
ロックはもう一つグラスを頼み、それに少しだけ酒を注ぎティナに手渡した。
ティナは少し躊躇したが、グイと飲み干した。
「おっ!ティナちゃん、いい飲みっぷりだねぇ!!」
「不思議な味がする…。」
ティナは初めて酒を飲んだらしく、少しむせた。
「まっ、この味を理解するにはまだ早いな。」
「ティナちゃん、こう言ってるけど、こいつだって酒には弱いんだぜ…。」
「ば~か!おれは、酒は好きなんだよ!…弱いけど。」

小一時間ほどたつと、ロックの顔はほんのり朱色に変わり、うとうとし始めた。
「大丈夫、ロック?ちょっと飲みすぎなんじゃないの?」
「まだ大丈夫…。そうだ、グダ!今週の『ベクタ新聞』あるか?」
ロックが尋ねると、奥からマグが持ってきてくれた。
「あいよ!ったく、週一回のくせに課金が高いんだから、ベクタ新聞は…。」
ぶつくさ文句をいいながらマグは厨房に戻っていった。
「一面トップは、『フィガロ同盟破棄!?─エドガーの思惑─』か…。
やっぱりティナのことは何も載ってないようだな。」
ティナには、ロックが読んでいる記事の裏面がちょうど見えていた。
(今週のお天気、新着モンスター情報、帝国軍は君を待っている!チョコボ屋は黄色い羽看板が目印です!…。)
と、そのときロックが新聞の1ページを見せてきた。
「ティナ、ティナ!このページ見てみな!」
ページの見出しには、でかでかと『帝国賞金首ランキング』と書かれていた。

帝国賞金首ランキング最新情報
討伐済み
『Dランク…砂漠の狼/フィガロ盗賊団─報酬金10,000ギル』
今月の賞金首新規登録
『Sランク…キング・オブ・カジノ/セッツアー─報酬金290,000ギル』
『Cランク…世界最強の剣士?/ジークフリート─報酬金62,000ギル』
今月のランクアップ
『A→Sランク…闇夜の怪盗/ロック─報酬金180,000ギル(34,000ギルup)』
『S→SSSランク…サイレントキリングマスター/シャドウ─報酬金詳細は帝国軍本部まで』

「…このシャドウっていう人、すごいんだね。」
ティナは率直な感想を述べたが、ロックは不満そうだった。
「そうそう…って、そこじゃないよ!ここ、ここ!」
ロックは自分の名前が書いてあるところを指差した。
「あっ!ロックの名前も載ってる!」
「だろっ!へへへ…。まぁ、そのシャドウってやつも大したことないさ!すぐに追いついてやる!」
そんなことを話していると、一人の男が店内に入ってきた。
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