「Prelude3」


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冷たい石の回廊を、大で歩く軍服の男――
 すれ違う何人もの王宮仕えのメイドや警衛兵が、その男の纏うただならぬ雰囲気に、不安げな視線を寄せていた。
 それらの視線をものともせずに、彼はひたすらに歩を進める。駆け出しそうになる体を押さえ、出来るだけ早くその広間へとたどり着けるように――

  • - - - -

「このあと、アルケィディアが陸、空、双方からの同時攻撃を開始すれば――」
 机上に広がる地図の上を囲むようにして、男たちが顔をつき合わせていた。椅子に座る余裕もなく、全員が立ったままだった。
 上座にダルマスカ王国国王、その次座には先日国王の末娘、アーシェ・ダルマスカと正式に結婚した隣国ナブラディアの王子、ラスラ。そして軍師、参謀などダルマスカ王国軍の中心人物たちが、難しい顔をして現場から帰還した兵士の状況説明を受けていたが――
 張り詰めたような足音とともに、広間の入り口から姿を表した一人の軍人の姿――誰もが一瞬息を止めた。
 視線が集中するのを感じた。彼は――息を一つ吸い込んでから、声を張り上げた。絶望的な台詞を口にするのは初めてではないが――何度体験しても嫌なものだった。
「ナブディスが落ちた!」
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