「Prelude5」


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ラスラを一瞥してから、王の傍らに佇んでいた参謀が声を上げた。
「ナブディスが落ちたとなると、アルケィディア軍のダルマスカ侵攻を妨げるものは何もありません」
 参謀が指し示したのは、机上の地図。そこにはバッシュの発言を受けて、地図上の仮想アルケィディア軍の戦力――陸からの勢力は青、空からの勢力は赤に色づけされている――が、ダルマスカの国境・ナルビナ城塞へと殺到する様子が表されている。
「奴らが国境に達するのも時間の問題です」
 ダルマスカ王国軍とアルケィディア帝国軍は、ナルビナ城塞でのぎりぎりのせめぎ合いをしていた。強大な軍事力を持つアルケィディア帝国軍の猛攻撃を、ぎりぎりとはいえ抑えることができているのは僥倖だ。
ただでさえそんな深刻な状況だというのに、この上ダルマスカへの直接攻撃への堰の役目を果たしていたナブディスが落ちたとすれば――そして、ナブディスへ向かっていたアルケィディアの軍勢が、すべてナルビナ城塞に向かうとすれば。
 考えるまもなく、絶望的な事態が予想される。戦場は、一方的な死地へと変わるだろう。
「では、ナルビナには――」
それでも――王の声に、バッシュは声を上げた。
「わたしが行こう」
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