「Prelude10」


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 その規模は数千、いや数万にもおよぶかもしれない。両国軍の上層部は同じ事を考えているのだろう――ここが正念場だ。ダルマスカ侵攻は、ナルビナ城塞戦の結果ですべてが決まる。アルケィディア帝国軍はそれだけに軍のほぼすべてをこのナルビナ城塞に向けている。
 ほとんど絶望的な戦いだった。押されているのは目に見えている。かといって諦めることなど出来ない――押し切られればそれで終わりだ。ダルマスカ王国は帝国に侵略される。
 だが――
 バッシュは弓を引き、チョコボ上から落とそうとこちらを弓で狙っているアルケィディア帝国軍兵士に向けて放つ。まっすぐな軌跡を描いて矢が戦場を引き裂き、弓を構えていた兵士の咽喉元に突き立つ。
 くず折れる兵士を一瞥すらせずに、バッシュはそのそばを駆け抜ける。そして――冷静に判断をした。
 この場所はもう持たない――せめて友軍の多く残る、ナルビナ城塞内部へと撤退すべきだ、と。
 本来ならば決してそんな判断はしなかった。無謀なのは百も承知で、その場に踏みとどまって一人でも多くのアルケィディア帝国軍を倒したかった。けれど――今、自分が守らなければならないのはその身だけではない。ダルマスカ王国の希望が、彼の手にゆだねられているのだ。
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