「Prelude14」


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叫びながら、弓を引き絞る。照準もじっくり合わせる間などなく――そして、失敗など許されない条件下で――バッシュは弓を放った。
ひゅん――と風を切る音と共に、その弓は吸い込まれるように兵士へと突き立った。が――
 バッシュの矢が到達する寸前にその兵士の放った矢が――そこに突き立つのを、バッシュは確かに見た。
「ぐっ――!」
 叫び出したいような衝動が全身を突き抜ける。目の前の光景。絶望的な、その光景――
ぐらり、とチョコボ上のラスラの身が揺れる。その手が自分の胸に突き立った矢に触れた。抜こうとしたのだろう。だが――そこまで、だった。
 がくりと力なくチョコボの首にもたれかかったラスラへ、兵士が殺到する。その一瞬前に、バッシュはラスラへと駆け寄ると、その襟元を掴んでラスラの体を自分のチョコボ上へと引き寄せた。
(くっ――)
二人分の重量を支えつつ、健気に進もうとするチョコボ。だが、バッシュはその綱を引いて留まった。
じわじわと――手傷を負った将軍首を抱えたダルマスカのチョコボ騎兵へと、アルケィディア帝国軍の歩兵が歩み寄ってくる。辺りにはもう、生きた友軍の姿はない――完全に、孤立してしまった。
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