FF5 8 あてのない旅2


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「うっわ、眩しいなぁ~、まだ夕方にもなってなかったかぁ」
森から抜けだしたら辺りはまだとても明るかった。
地上の、バッツの周りで起こってる事など知りもせずに、ただ、いつもの様に太陽は真上から大地を照らし続けている。
バッツは眩しい辺りを細目で見回しながらボコへ近づく。
「クエッ!クエッ!」
チョコボ特有のちょっと間の抜けたような愛らしい鳴き声がバッツを歓迎した。
「お~、た~だいま~」
「クエッ!」
ボコは嬉しそうである。
一方バッツはボコに笑顔を見せるものの、心の中ではまだレナとガラフの事が引っ掛かっている。
しかしボコにはその事を知らせない。バッツは笑顔を作っていた。
一瞬ボコの顔が曇ったような気がした。

「さ、とりあえずまたどっかフラっと行きますか・・・」
バッツはボコに乗る。
「クエッ」
相棒の返事がいつもより弱い気がした。

ボコが自慢の快速で飛ばして行く。しかしバッツは心の中では相変わらず自問自答。
いつもならボコに乗りながら爽やかな風を感じられる。
しかし、今はそれどころではない。
ただバッツは自問自答の答えを導き出そうとしていた。
と言うより、「(もう答えは見えているだろう?)」
そう感じていた。

―――――――――レナ。ガラフ。風の神殿。あてのない『旅』――――――――


「うわあああぁっ!」
次の瞬間、いきなりボコが止まった。
バッツは当然、前方に投げ出され、切り立った岩盤に軽くぶつかって止まった。
「・・・いってー・・・」
軽く打った背中を摩る。軽いとは言え、打ったのはごつごつとした岩盤。
その痛みはなかなかのものである。
「っったく、何で急に止まるんだよ!」
バッツは当然ボコを責める。通常ではありえない急ブレーキ。非常に危ないものだ。
「うっ・・・」
しかしボコの顔を見たバッツはその威勢が消え、逆に怯んでしまった。
ボコが珍しく怒っている。鋭い目。乗り物用の鳥とは言え弱いモンスターなら倒せてしまうぐらいの戦闘力はある。
そして、バッツはボコが怒っている理由を容易に理解した。
バッツはすぐに心情が顔に出る。3年の付き合いがあるボコがそれを見破るのは簡単な事。
そこにこの1人と1羽の固い信頼関係が見て取れる。

「わかったよ・・・そりゃ、お前に隠し事するのが野暮ってもんだったなぁ・・・」
バッツは一本獲られたと言う表情でボコを見た。
「ここらは最近モンスターが出やすいし、じいさんと女の子だもんな」
バッツは答えを出した、というより最初から答えはひとつしかなかった事を相棒によって確信した。
「クエッ!」
ボコはまたいつもの優しい顔に戻っている。
「よし!追いかけよう!お前の足なら絶対間に合う!」

そうして2人と再び逢う決心を固めた次の瞬間、不気味な地響きが辺りを包んだ。
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