FF5 25 風の神殿へ


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この旅が始まって3日目を迎えた。
4人共今日がこの旅で一番の勝負所だと感じているようだ。
いつもより若干硬い表情。
「(…いよいよ神殿か…レナを心配させちゃいけないからなるべくいつも通りに…)」
バッツは何とかして普通を保とうとする。しかしそれは容易な事ではない。やはり緊張してるようだ。
「おい、なんか様子が変だぞ」
ガラフがバッツを気遣う。
「ガ、ガラフは緊張しないのか?」
「緊張なんてとっくの昔に忘れとるわい」
「とっくの昔?」
「そ、3日も前の事じゃ」

意表を突かれたバッツは笑いがこみ上げる。
「…ガラフらしいなぁ」
「わしの人生はついこの前始まったばかり。進む事しか能が無いからのう、いつだってポジティブに考えてるんじゃ」
バッツはガラフに助けられた気がした。自分がしっかりしなくてどうするんだ、と。
自分から選んだあてのない旅で不安になってどうするんだ、と。
「(…ありがとな、ガラフ)」
バッツは心の中で呟く。現実に言ったら恥ずかしいから、心の中で。


ファリスは黙々と旅の仕度をしている。実に慣れたものだ。
その様子を見てるレナ。顔が硬い。それでも声を振り絞ってファリスに話し掛ける。
「ね、ねぇ、緊張とかしないの?」
精一杯の作り笑顔。声は震えてる。

「知るか」
素っ気無い一言にレナは少し驚いた。
「知るかって…そんな言い方無いんじゃない?」
ファリスから話を引き出そうと続ける。

「第一、先の事なんて知らんからな」
当たり前でもっともな事をまたも素っ気無く言い放つ。そしてこう続けた。
「結局不安や失望なんて自分で勝手に造ってるだけだからな、くだらない」
レナはその言葉の意味が分かったような、分からないような。
ただその言葉からファリスの優しさを感じた気がした。
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