二節 試練2


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「みんなは……無事なのか」
そこまで思い出して、仲間達の安否を確認しなければならないと言う
考えがよぎる。
「リディア!」
セシルは叫んだ。叫ばずにはいられなかった。
それがいかに無駄な期待だと分かっていても。
「ギルバート!」
叫び続けた。海岸中を歩き回り、何度も何度も。
「ヤン!」
叫ぶたびにそれは山彦となってセシルに木霊する。
今のセシルにとってそれはどんな事よりも残酷な仕打ちであった。
「リディア! ギルバート! ヤン!」
自分でももう何度目になるか分からない叫びを繰り返す。
「はあ……はあ……」
走り疲れ、叫び疲れ、息を荒げる。
「一人か……」
こうして自分が生きているのでさえ奇跡の様なものだ。他の者が生きているなど到底ありえない。
それは一番信じたくない考えだが一番真実味があった。
「…………」
砂浜にがっくりと膝と両手を付けセシルはうなだれる。
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