三節 山間15


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丘にはセシルとポロムの二人だけが残されていた。
「時々……」
ポロムはゆっくりと話し始めた。
俯きがちの顔からは表情を伺う事はできない。しかし、彼女がどんな表情なのかは予想するのは容易かった。
「あいつのああいう所が羨ましく思えます」
そのまま顔を上げセシルを見やる。顔は泣き出しそうなのを必死に押し殺している。
「なんて言うんでしょうね? 子供じみている感じなんでしょうか。
私にはとても真似できませんわ……でもあんなになれたら楽にはなれるんだろうな……」
「…………」
「すいません。何か愚痴を言ったみたいですわ。何だかお兄さんができたみたいでつい……」
顔を赤め自嘲気味に話す。少しは落ち着いたようだ。
「私、双子でも一応姉ですからね……なんか色々抱えすぎちゃったのかな」
「困ったときは時は遠慮なく僕に相談してくれ」
ため息まじりに喋るポロムを見て、セシルは助けを出すかの様に切り出す。
「え……セシルさん?」
最初、ポロムは何を言われたのか理解できないようであった。
「……ありがとうございます。私達もいきましょう」
深く一礼を終えると、二人は頂上を目指し歩き始めた。
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