第1章 SeeD-48


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「スコール!」
不意に聞こえたセルフィの声が俺のまとまらない思考を打ち切った。
「セルフィか……」
ふっと周囲を見回すと、電波塔のある丘の終着点。ドール市街へと続く橋まで
辿り着いていた。
「ほんと……ゼルの言葉を借りるわけではないけどないけど、よく冷静な顔をしてられるね」
「…………」
確かにそうだと思い、俺は無言を続ける。
「あいつ、だいぶ引き離したみたいよ、これなら逃げ切れそう……」
ご丁寧に機械をあいつ呼ばわりするセルフィを横に俺は後ろへと視線を向ける。
見ると、先程まで視界一杯に存在したあの機動兵器も随分とその姿を小さくし、耳を揺さぶって
いたあの足音もボリュームを小さくしている。
「それよりいいの? この先は市街だけど……」
そう言って、セルフィは俺と同じく、そっと後ろの方へ目配せする。
「そうか……」
セルフィが心配した事。それは今俺たちを追いかけている、機動兵器が街へと潜入
してしまう事だろう。
「ああ、市民の殆どは市街から避難しているだろうし、実地生のみんなも――
俺たちが最後だろうから大丈夫だと思う……」
「なら……良かった」
そう言って今までの印象とは違った面持ちでほっと胸をなで下ろす。
「…………」
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