第1章 SeeD-51


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煌々と輝くシャンデリアのもと、談笑する声、グラスの触れ合う音が、そこかしこから聞こえてくる。
それらを邪魔しない程度の音量で、楽団が華やかな曲を奏でている。
「カクテルはいかがですか」
「・・・ありがとう」
ウェイトレスに扮した女子学生からグラスを受け取り、俺は背後の壁に寄り添った。
そして今日一日の出来事を振り返る。
早朝のサイファーとの一騎討ちに始まり、炎の洞窟の課題クリア、ティンバーでのSeeD実地試験・・・なんとも忙しい一日だった。
そして今、俺はSeeD就任パーティの会場にいる。
「おっ、よぉスコール!」
名を呼ばれて顔を上げると、そこにはゼルが立っていた。真新しいSeeDの制服に身を包んでいる。
「へへっ、これからはお互いにSeeDだな!」
ほろ酔い加減のゼルの言葉に、俺は複雑な心境だ。
思い返すまでもなく、実地試験は散々なものだった。当然ながら落第したものと思っていたのだが、
どういう訳か俺とゼル、そして伝令のセルフィは合格という結果に終わった。
「サイファーにゃ悪い気もするけどよ、ありゃアイツの自業自得だぜ」
ゼルの言う通り、持ち場を離れた責めは、その指示を下したサイファーが一人で負うこととなった。
職責上、俺たちは班長に従わざるを得ない。以後の対処も迅速かつ適正なものであったと判断され、
俺たちは晴れてSeeDとなることができたのだ。
「ま、これからもよろしく頼むわ」
そう言うとゼルは握手を求めてきたが、俺は取り合わなかった。馴れ合いはご免だ。
「へっ、SeeDになっても相変わらずってわけか、お前らしいわ。じゃ、またな」
言い残してゼルは去っていった。しかしそこを運悪く、セルフィに捕まってしまった様だ。
「あ、ゼル~!ゼルも一緒に学園祭実行委員に・・・」
「あっ!俺、用事思い出した用事!ま、またな」
「ぶ~!」
見つかると面倒だ・・・次の獲物を探すセルフィに見つからぬよう、俺はその場を後にした。
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