第1章 SeeD-60


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「…………」
しかし、俺の嫌味とも言えるその言葉をうけても、キスティス先生は無言を続けていた。
「おいっ――」
少し、むっとした俺が何か言葉に出そうとした瞬間――
「宣誓っ! 告白しますっ!!」
俺のむすっとした低い声色を打ち消す程の大きな声。
「私、キスティス・トゥリープはただ今をもって教官じゃなくなりました!
事情は様々あれど、指導力不足! それが一番の原因です」
俺は慌てて辺りを――周りに散在する集団グループを見渡した。
幸いというか、何処も俺たち二人を見ていない。それに、よくよく冷静に考えれば、
辺りの喧噪もかなりのものだ。あの程度なら気付かないのであろう。
「ええっと……それだから今日からは私もあなたと同じSEEDです。これからは
一緒に仕事をする事になるかもね!」
そう言って、よろしくといわんばかりに手を差し出す。握手でもしようとしてるのか?
「そうか……」
俺は手を差し出さずに、無愛想に返す。
「それだけ?」
ノリの悪い俺に、不満といった様子だ。
「そう決まったんだろ。なら仕方ないんじゃないのか。ガーデンでの決まり事なら
従うしかないんだろ?」
正論だろう。キスティス先生――いや、もう先生ではないのだが――はしばらく黙りこんだ。
「第一……何故此処に来たんだ……それに何故俺も……」
「したかったの……して……たかったのよ……」
瞬く程の瞬間に俺の放った一人事が、沈黙を打ち消した。
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