第1章 SeeD-68


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いくらCランクであろうが、いくら相手に馴れていようが、いくら事情があろうが
「油断」が背についた事は「敗北」を意味する。
やるか、やられるか、速い物勝ち。勝負とはそんなものだ。無論、それが人ではなくとも。
俺が彼女をへと見据えた視線を元に戻した時には、甲虫の魔物が俺への攻撃を開始しようと
しているところであった。
俺も素人では無い。初日ではあるもののSEEDだ。自負するだけの実力も身に付けている。
だが、戦闘とは何に於いても展開の早いものである。
咄嗟に体勢を立てようとするも間に合わない事が俺には分かった。
終わったのか……?
ふいにそんな考えがよぎる。
まだだ……一旦攻撃は喰らうが、何とかして被害を最小限に抑えて、今度は、なるべく
損傷軽微を維持。そこから再び相手を俺へと向けさせ、当初通りのプロセスをこなす。
だが、手負いを負ったからには、万全なる実力が出せない。
行けるか? 分からない? 出てくるのは消極的な言葉と選択肢だけだ。
「スコール」
突如、別の声がおれを遮った、同時に目前の甲虫の魔物が吹き飛んだ。
「攻撃を再開。飛行体へと集中しなさい」
驚く暇もなく機械的に言葉が繰り出される。
「了解」
戸惑う間をくれなかったというのが正直な所だが、俺は状況を咄嗟に理解した。
教官――厳密にはもう俺と同じSEEDなのだが、キスティスが援護したのだろう。
この機会を逃す訳にはいかないといった感じで、俺はなだれ込むように飛行体「グラナルド」
へと攻撃を開始する。
踏み込みの距離を計算。体に染みこませたタイミングを見計らい、地面を蹴る。
次第に近づく、目標へと攻撃を被せる。外れはしない。何度も戦った相手だ。
そして、幾多もの戦いを戦い抜いた「ガンブレード」のトリガーを引き、目標を仕留める。
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