FF7AC ”Help me”4


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独特な雰囲気を醸し出す東洋系の顔立ちをしたツォンは、切れ長の鋭い目でクラウドの睨みを受け止めている。彼はかつて――今も、か?――タークスのリーダーを務め、神羅の頭脳とまで呼ばれた猛者だ。
 後ろに座っているマリンが、不安げにクラウドの背を見上げるのを感じた。
 「…ヴィンセントに助けられたそうだな」
 「ああ。危ないところだった」
 ツォンはヘリの機体にもたれてクラウドの牽制を軽く受け流す。目はクラウドに向けたままだ。
 「俺に何の用だ?」
 慎重に探りを入れた時、クラウドはツォンの左腕の袖から包帯の端が漂っているのに気づいた。
 見れば制服である紺色のスーツのところどころに、擦り切れたような痕がある。
 「…お前に知らせなければならないことがある」
 窶れた頬についた土埃をぬぐい、ツォンは思わせぶりに切り出す。
 「ならさっさと言ってくれないか?こっちは急いでるんだ」
 強気に言ったクラウドだが、この時から何か厭な予感を覚えていた。
 昨日の夕方、セブンスヘブンでレノとルードと話したときと同じ感覚だった。タークスの面々は妙なところが似ている。
 ツォンは細い目を少し大きく開き、単刀直入に答えた。
 「社長が誘拐された」

 「ルーファウスが?」
 「ああ。少し前に私とイリーナがヒーリンに戻ったときには、もぬけの殻だった。
  レノとルードも昨日はずっとエッジにいたらしい。一応連絡は取ったが…」
 ツォンの答えに少し驚いたクラウドに、彼は落ち着き払った様子で付け加える。
 「…カダージュか」クラウドは少し間を置いたあと、口を開いた。いつまでも見つからないジェノバの肉片に業を煮やして、強引な手段に出たか。
 「十中八九、そうだろう」ツォンも同意する。
 「それで、居場所は?どこにいったのかはわかるのか?」
 ここでツォンが沈着な無表情を崩し、にやりとする。「奴らにしては洒落たことを考えたものだ。ロッジに置手紙を残していった」
 「それで、どこに?」 
 クラウドは聞いたが、その答えはなんとなくわかっていた。
 「…エッジだ」
 ………これがさっきの予感の正体か。

 クラウドの腰に巻きついたマリンの腕に、力が入った。
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