FF7AC The Papets2


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黙りこくっているルーファウスを見下ろすカダージュの目には、勝ち誇った光が、これでジェノバを取り戻せるという確信が宿っていた。
 当然だ。ルーファウスがこうして黙りこくっている間にも、エッジの市民は一人また一人と殺されていく。
 一般人が虐殺されていく様を延々と見せつけられて、しかもそれが自分のせいとあっては、口を割らずにいる人間などいない。いくら時間を稼いだところで、時間の経過はカダージュたちに有利なのだ。

 とでも思っているのだろうか。

 彼に人質などという安っぽい脅しは通用しない。
 一時は恐怖政治まで掲げていた男だ。自分のせいで罪もない人が苦しむ姿を見せつけられても、特になんとも思わない。
 クラウドに話して聞かせた「世界に対する責任」も半分は建前だし、エッジへの支援事業はその建前の裏づけと、人々の記憶に神羅の名を残し続けるためのアピールでしかない。
 エッジの市民が何人死のうと、ルーファウスの知ったことではないのだ。

 「なあ、カダージュ」
 かなり長い沈黙の末、ルーファウスがやっと口を開いた。
 「ひとつ教えてくれ」
 「…ひとつだけだよ?」
 カダージュは、いつもの甘ったるい声で応じた。ルーファウスが話題を逸らそうとしているのをのを知りながら。しかし目算がすでに大きく外れていることを知らずに。
 「おまえは…ジェノバ細胞を手に入れて元通りになるといっていたが」
 内心ではそんなカダージュを嘲りながら、ルーファウスは淡々とした声で続ける。
 「あれはどういう意味だ?」
 見え透いた探りだ。だが、自分の優位を信じているせいか、カダージュはあっさり話に乗ってきた。
 「もうわかってるはずだよ、社長。 彼が、帰ってくるのさ」
 そう、ルーファウスもすでに気づいていた。カダージュ達の狙いにも、

 「…セフィロス」
 その後ろで糸を引いている、「彼」の存在にも。
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