変わる世界 交錯する言葉3


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エブラーナは島の中央に位置する城が中心となり、その周りに散在するように、各集落が存在している。
とりわけ、国家の中心部と言えるエブラーナ城は国家の大半の人口が生活しており、王を頭領とした
忍術を使う者――忍者と呼ばれる存在で構成されたエブラーナ軍が組織されている。
建国からまだ浅い年月しか経っていない国は国を統一したジェラルダイン家による一族世襲制により
当主が決められている。
そしてその現当主。つまりは、この国を統治する者には一つの悩み種があった。
「エドワードのやつめ……」
現エブラーナ王。彼は自分を苦しめる元凶たる者の名を呟き、玉座へと腰を下ろす。
「あやつはまた何処ぞやをふらつきおって! 自覚という者はあるのかっ……!」
「まあまあ、落ち着いてください」
一人愚痴をごちる王をすぐ側にいる女性がいなす。
「そうはいってもお前、少しは国の次を担う者としてな――」
「でも、あなたはエッジを評価していらっしゃるのでしょう?」
「うむ、そうなのだが……やはりな」
「あの子にだって考えはあるんですし、ただ遊んでる訳では無いでしょう」
「そうなのだが……」
「国のみんなもあの子の事を充分に分かっていますし、それを受け入れてるわ。それに、ほら……
子供達は家臣の奥様方にはすこぶる人気よ……」
「…………」
女性は常時落ち着いた口調で、「いつもの事」といった感じで王の言葉を処理していく。
これには一国の主であり、数多くの修羅場を潜ってきた戦士である彼も、段々と言葉を切らして
いかざるを得なかった。
「いつか時がくれば、物事は解決するわよ。それに……」
「それに……?」
「私とあなたの子ですもの」
すっかりと寡黙にオウム返しをする王とは対称的に女性――エブラーナ王妃はやや照れた様子で言葉を切る。
「はは…そうだなっ」
降参だと言わんばかりに、王も苦笑を交えた微笑をする。もはや幾度と無く繰り返された光景だ。
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