三節 山間55


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「おい、長老――」
感情を乱した長老を見たことがないのか、やや取り乱している。
「パロムパロムが口を挟む。
ここまで!」
だが、それ以上はポロムが言わせなかった。
「出ましょ……」
パロムのがここまで感情を崩す事を見たくはなかったのだろう。
この様な場に肩を掴み静かに退出する。
二人には長老はとてもではないが耐えきれなかったのだ。
曲がり角へと消えていく二人の影を見ながら自分も引くべきかとは思ったが、やめておいた。

「アンナが……娘が……」
二人が去った頃合いを見計らったようにテラが言う。
「…………」
セシルにもあの時のダムシアンの様相が頭に蘇ってくる。
「娘が殺されたのだ」
ずっしりとしたテラの声はとても短かったが、深い憎しみが秘められている。
「それだけで充分な理由であろう……」
「私怨で戦うというのか! 愚かな……それが、賢者として名を馳せた者の言うことか」
「何とでも言うがいい。ゴルベーザを倒せるのなら、そんな肩書き誰かにくれてやるわ!」
「頑固じゃな。昔と変わっておらん」
何とかと言った感じで長老が口から絞り出す。
「お前もだ。相も変わらずだ」
そこまで言うと、後は口を閉ざしたまま、部屋を出て行った。
「しかし、それではお前はどうなるのだ……」
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